筋肉はどうして『凝る』のか?!
こんにちは。
哲学堂鍼灸院の井上です。
長引く緊急事態宣言の影響で、
精神的な圧迫感はもちろん、
いつも以上に、
身体の重さや首・肩の凝りを感じている人が多いのでは?!
と感じています。
仕事疲れはもちろん、
窮屈な生活を強いられると、
身体の凝りを感じる人が増える傾向にあるのですが、
そもそも、
どのようにして『筋肉の凝り』が発生するのでしょうか?
ご存知の通りに、
筋肉というのは『筋繊維』と呼ばれる、
細い糸のような筋肉の繊維が何本も集まって出来ています。
筋肉が収縮して大きな力を発揮するためには、
何十本、何百本もの筋繊維が収縮することで力を出せるのですが、
何十本、何百本もの筋繊維が伸び縮みを繰り返すと、
どうしても筋繊維が絡まりやすくなってしまいます。
さらに、
筋肉を使うときは、
すべての筋繊維が同じ方向に同じだけ収縮して伸展する訳ではありません。
時には捩れた状態で収縮させたり、
長時間縮みっぱなしということもよく起こります。
そんな状況でも、
筋繊維同士が絡まったり、引っかかったりしないように、
同じ場所で同じ働きをする何本かの筋繊維を、
ひとまとめにして膜で包み、
まるで一本の筋繊維のように合同して動かせるようになっているんです♪
この筋繊維を包む膜が『筋膜』です。
この筋膜に包まれた筋繊維の集合体がいくつか集まって、
『上腕二頭筋』などの筋肉を形成しています。
こういった筋肉の構造のおかげで、
普段いろいろな動きや運動をしても、
筋肉が捩れたり、引っかかったりすることなく、
元気に身体を動かせる訳です。
しかし、
◆ 筋肉の使いすぎ
◆ 身体が冷えて血行が悪くなる、
◆ 寝不足や栄養不足などで身体の新陳代謝が低下
などが起こると、
筋肉を使うことによって出て来る、
老廃物( 有名な『乳酸』など)が筋繊維の周りや筋膜の周りに溜まってしまいます( ; ; )
健康な身体ならば、
これらの老廃物はリンパや血液(静脈血)に回収され、
筋肉の活動源である栄養が補給されるので問題は起きません。
ところが、
筋疲労や血行の悪化、新陳代謝の低下などで
筋肉の中の老廃物が溜まったままになってしまうと、
老廃物の濃度が高くなることで粘り気が出て、
筋繊維同士や筋膜をくっつけてしまいます(;^△^)
その結果、
筋繊維と筋膜が何本もくっ付いた状態になって、
スムーズに動かせなくなってしまうんです(T ^ T)
このような、
筋繊維や筋膜がくっ付いて、
動きが悪くなったり硬くなった状態が、
いわゆる『筋肉の凝り』なんです!!
だからこそ、
この筋繊維や筋膜がくっ付いて上手く動かせない状態の時に、
さらに筋肉に負担をかけたり、
急に大きな力を出そうとしたり、
重たいものを支えるような力が加わると、
固まっている場所の筋繊維や筋膜が切れて炎症を起こしてしまいます。
これが、
『寝違え』や『ギックリ腰』と呼ばれるものの正体です。
そうならない為にも、
普段から、
なるべく筋肉の凝りを改善するように心がけることが大切ですよね♬
毎日、湯船に入って
血行やリンパの循環を改善したり、
筋肉の疲労物質を分解する効果のある、
『ビタミンB1』や『クエン酸』を積極的に摂るなどを心がけましょう♪( ´▽`)
哲学堂鍼灸院